お尻の悩み・相談は、だれにもできずに独りで悩んでいる人が大勢いらっしゃいます。
(なぜ?なんでしょうか・・・。)
悩んでいても悪化するだけで、良くなりません。
(本当にそうです。)
痔のほとんどは、薬剤などで治る患者様が沢山いらっしゃいます。
[1]診察
診察の姿勢は、ベットの上に横向きに寝ていただき必要な部分のみを診させていただきます。(多くの方が心配されているかもしれませんが、裸になったりする事はありません。)
[2]手術
短時間で終わりますし、麻酔もしますので痛みはございません。
実際、手術になる患者様は1・2割程度ですのでまずは、受診をおすすめします。
~痔、治し方について~
痔の治療について
「3人寄れば1人は痔主」などといいますが、近視、虫歯とならんで多いのが肛門病いわゆる痔です。このように、たいへんポピュラーな病気であるはずなのですが、正しく理解するのはなかなか難しいようです。「寺に入るまで治らないから痔」とか、「手術をするとたれ流しになる」とか、この類の迷信を一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。さて、痔にもいろいろあります。痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(穴痔)が3大疾患で、10人のうち9人まではこのうちのどれかに入ります。
痔の痛みや出血はつらいものです。誰にも相談できず、独りで悩んでいる人が大勢います。それでも、ほとんどの方が痛みで歩けないようになるまで、肛門科を受診しません。
肛門科も進歩しています。内科や歯科とそう変わるものではなくなりました。21世紀になろうとしている今このときに医学の恩恵を自ら拒否するのは何と寂しいことでしょう。おかしいな、と思ったら早めに専門医にご相談ください。診察は、右肩を下に膝を閉じて横向きに寝ていただき、下着も少しずらす程度です。このとき、同時に直腸ガンの有無を確認します。
痔はほとんどが切らずに薬でよくなります。
実際、手術になるのは、患者様の1、2割程度です。手術が必要となったとしても、10年前とは違って、手術は全く無痛ですし、後遺症もほとんどありません。手術は膝を閉じうつぶせの姿勢で行います。通常5分から30分程度で終わります。
入院期間は病状により日帰りから10泊までまちまちですが、2週間をこえることはほとんどなくなりました。仕事や家族の都合に合わせて予約していただきます。費用の面でも、痔の手術はあまりにも安く、保険で充分に治療できます。また、生命保険金もおりますので充分に活用してください。
~切らずに治す、予防、大腸ガンについて~
ここでは、肛門科専門施設ならではの切らずに治すいろいろな治療法をご紹介しましょう。
[1]肛門拡張法
専用の器具でゆっくり肛門をひろげます。裂肛(切れ痔)に有効です。
[2]注射療法
痔核に薬剤を注射して「硬化」させます。内痔核出血に有効です。
[3]ゴムバンド結紮法
特殊な器具を用いて粘膜をくくります。内痔核に有効です。
[4]赤外線凝固法
痔核を養う血管を光学的に凝固します。内痔核に有効です。
[5]温熱療法
マイクロウェーブやソフトレザー、または冷凍器で痔の血流を改善します。
これらはいずれもほとんど無痛で、入院することなく外来で簡単に行えます。
痔の予防法
ひとくちに痔といいましても、痔核(いぼ痔)裂肛(切れ痔)痔瘻(穴痔)とも、全く違う病気ですので、予防や治療はそれぞれ異なりますが、ここでは、痔の半数以上を占める痔核についてお読みください(岩垂純一「痔のお話し」より)。
すべて当たり前のことばかりなのですが、守るとなりますとなかなか難しいようです。いずれにしても、こじらせる前に受診し、的確な診断を受けることが大切です。
増えている大腸ガン
永年、痔だと思って放置していたら実は大腸ガンだったという悲劇が増えています。肛門科を訪れる患者様の5人に1人にガンやポリーブがみつかったという統計があるほどです。出血が続いたら迷わず肛門科専門医の診察を受けてください。
無党派とやらの時代です。痔民党や痔憂党とは一日も早く縁を切って、さわやかな毎日をおくりましょう。
~診察の姿勢~
診察の時に患者様にお願いする姿勢は横向きです。
患者様にはこのように、ベッドの上に横向きに寝ていただき、必要な部分のみを診せていただきます。裸になったりする必要はありません。